社会人から保育士を目指すのは茨の道?

少子高齢化の話題は2025年問題が近づくまでにまだまだ取り上げられることでしょう。しかし、高齢化の部分がフォーカスされることでだいぶ少子化の問題はクローズアップされなくなったようにも思います。実際に、少子化問題がクローズドアップされていた時を中心に、ここ数年で保育施設は増えていますが、そこで働く保育士の確保ができてないということでまだまだ問題は解決しておらず、不足している地域ほど求人に力を入れています。給与が高くなったり、様々な補助が出たりすることで、条件がいい求人が増えるとともに、保育士を目指したいと思う人も増えているはずです。

保育士を目指す方というと、「将来、保育士になりたい」方を一般的には想像しがちですが、少数派ですが「社会人から保育士を目指したい」という方もいるかと思います。ただ、社会人から保育士になる方法には2つのルートがあるのですが、どちらも一筋縄ではいかない道です。

pixta_17090960_S一つ目は、厚生労働省の指定する養成学校(大学・短大・専門学校等)を卒業することです。卒業と同時に保育士の資格が授与されますので確実といえば確実なルートですが、学校に数年通わなければいけないので時間的な負担は大きいはずです。もう一つは、通信講座などで勉強をして、保育士試験を受験して合格すること。一般的には現実的な手段にはなりますが、合格率が10%前後とかなり低いことから相当勉強しないと合格は難しいはずです。試験は全国で同日に行われ、筆記試験を合格しないと実技には進むことができません(幼稚園教諭免許を持っていれば実技は免除されます)。ただし、浪人しても受け続ける人はいます。試験8科目で、合格科目は3年間有効なので、3年かけて受験を計画する人もいます。

無事に保育士になれたら、就職は保育士転職サイトでコンサルタントにお世話になるといいでしょう。保育士専門のキャリアコンサルタントというのがポイントです。これから保育士として働くにあたり、分からないことも多い中、的確にアドバイスをもらうことができます。せっかく難しい試験を合格して保育士になったのですから、就職もいい就職先が選べる努力をしましょう。