未経験の業界でも活躍できる!社会人に必要な基本スキル

転職する理由にも人それぞれあります。会社や組織に対する不満や、給料を増やしたいという理由で仕事を辞める人は多いですが、それ以外にも、自らのステップアップのために業種を変えるという理由で仕事を辞める人もいます。現在の業種に対する熱意が薄れてしまった、あるいは、この業種で経験できることはあまりないと感じるようになった場合、今後のスキルアップのことを考えると、全く異なる業種に飛び込んでみるのもいいかもしれません。しかし、いざ、未経験の業界に移ろうとしたときに、知識も経験もないままで、本当に自分がやっていけるのだろうか、と不安になる場合も多いでしょう。

ただ、企業の採用担当者の中には、その人に社会人として仕事をやっていく上での基本的なスキルが備わってさえいれば、未経験者における知識不足や経験不足はあっても、しばらく経験を重ねていくうちにすぐに戦力になるだろう、と考えている人も多く、未経験であることはそれほどデメリットではないことも多いのです。逆に、十年、二十年も社会で働いているのに、基本的なスキルを備えていないことの方が問題になります。

未経験の業界に移っても必要になる基本スキルとしては、まずは、コミュニケーションスキルがあります。客先、上司、同僚とのコミュニケーションに難があると、どのような業種であっても円滑に仕事を進めることはできません。客先商売の仕事でなくとも、社内的な連絡、報告、相談などが不十分だと、周囲と協力してプロジェクトなどを進めていくこともできません。また、一手、二手と先を読んで動くことができるスキルも必要です。客先や上司などから依頼されたとおりにしか業務をこなすことができず、その依頼の意図を把握できなければ、先を読んで手を打つということもできず、特に管理職相当の立場になったときに自分も周囲も困ってしまいます。